意外に知らない!?どうして?むし歯になってしまう理由について


f:id:katagiri_dental:20181201141157p:plain今回は、皆さんに虫歯のことを少しでもわかりやすくお伝えできたらと思います。どうして虫歯になるのかについての悩みなどをお伝えしていきたいと思います。

f:id:katagiri_dental:20181201141303p:plain


ご覧のように歯を失う原因のほとんどは歯周病と虫歯です。歯周病や虫歯のことでお困りになっている方々は本当にたくさんいらっしゃいます。そして残念なことに、困っている方々のほとんどは、もうどうにもならない位進行してしまっている事が多いです。
そうならないためにも今日のお話を今後の参考にしてください。
 
 
ではどうして虫歯になるのでしょう?
実はお口の中で、いくつもの原因が合わさって虫歯になっているんです。
 
虫歯の原因は大きく分けて2つに分類されます。
  1. もともとの自分の歯やお口の中に原因がある場合
  2. 自分の歯以外の生活習慣に原因がある場合
です。さらに噛み砕いて説明していきます。

f:id:katagiri_dental:20181201142056p:plain


自分の歯に原因がある場合  と言うのは生まれつき歯の表面がもろいということが挙げられます。また唾液が少ないと、とても虫歯になりやすくなります。これは唾液の作用でお口の中が酸性から中性に保たれ、虫歯をなりにくくしてくれているからです。唾液はお口の中でいろいろな作用があり私たちを守ってくれています。お年を召した方で、お口の中の唾液が少なくなることがよくありますが、そうなると虫歯が多発してしまいます。
次に、自分の歯以外の生活習慣に問題がある場合ですが、、、歯磨きがなかなかできずに食べかすを貯めてしまうと、食べかすに細菌がうじゃうじゃと繁殖してしまいます。そうすると、その虫歯菌から酸が発生され歯を溶かしてしまいます。これが虫歯の根源です。
さらに虫歯菌が悪さをするのにうってつけの条件が食生活の乱れです。甘いものを食べすぎる、、そうするとやはり虫歯になりやすくなります。
これ以外に皆さんが意外に思う事としては酸っぱいもの、例えばお酢やみかんなどの柑橘類はもともと酸性に偏っているため虫歯菌に関係なく歯が溶けやすいという報告があります。その報告によると、柑橘類をよく食べる方と食べない方では、食べる方の方が歯が溶けやすいということです。ただ、だからといって柑橘類を食べないでくださいと言うつもりはありません。大好きな方に食べるなと言うのは拷問だと思いますので、このことを知っていただいた上で好きな方は量を考えて食べてもらうという方がいいと思います。
 
ここで〝溶ける〟と言う事は〝酸の発生〟を意味します。
虫歯菌が繁殖すると、栄養分の糖を食べ、酸を発生します。その酸によって歯が溶けるのです。酸の発生がキーワードです。

f:id:katagiri_dental:20181201142239p:plain


では先程のスライドを見直してみましょう。歯の表面がもろいと言うこと以外は酸の発生や酸性に偏ることが原因であると言うことがはっきりとわかると思います。
 
今回のお話で最もお伝えしたい事は、虫歯の原因はいくつもあると言う事です。みなさんが最初に頭に浮かぶ、甘いものを食べる回数が多いということだけが虫歯になる原因ではないということですね。 
酸っぱいものをいっぱい食べているから歯が溶けるのか、歯磨きが行き届かないから虫歯になるのか、もともと虫歯になりやすいのか、など考えることがたくさんあると言う事です。
それら個人個人の問題を紐解いていくのが歯医者さんの役割だと考えます。